IT部門あるある、社内システム部門でよくあること(その3):システムを構築するのにどれくらいかかる?

システムを構築するのにどれくらいかかる?

少し極端なたとえですが、簡単なシステムであれば、ユーザ部門は一夜でシステムが構築できるのではないかと期待しますが、システム部門はどんな簡単なシステムでも一夜でシステムを構築できないことを知っています。

つまり、ユーザ部門はシステムを構築するための工期を常に短く見積もる傾向があり、システム部門は反対に常に工期を長く見積もる傾向があります。これはなかなか埋められないギャップで、工期の話をするとお互いに不満を抱える要因にもなります。

このような状況の背景としては、ユーザ部門はいち早くシステムを使いたいために、どうしたら早くシステムができるかを考えるのですが、システム部門は運用上問題のないシステムを作りたいので、どうしたら100%の品質にできるかを優先して考えることがあります。

確かに、どんな物でも作り上げるのに、スピードを重視すれば品質が犠牲になる可能性が高く、逆に品質を重視すればスピードを妥協せざるを得ない場合が多いと思います。そして、ユーザ部門はスピード重視で、システム部門は品質重視である場合がほとんどだと思います。

これらを解決するためには、お互いの妥協点を探る必要があります。ユーザ部門としてもいくら早くシステムができても、運用上問題が多ければ自分たちが困ることになりますし、システム部門としてもいくら完璧なシステムを作っても、あまりに工期がかかりすぎて最早ユーザ部門で使いものにならないものを作っても仕方がありません。したがって、お互いに必要最低限のシステムを作ることに合意して、想定される運用上の問題は別の対応をするなどで、工期を短くする努力が必要ですね。

ユーザ部門(ユ)とシステム部門(シ)のあるある会話

(ユ):「今度の新しいシステムはXX月までに作って欲しいのだけど。」

(シ):「いやー、XX月までに完成させるのは難しいですね。」

(ユ):(新しいシステムには、そんなに機能が多くないし、XX月までに作ってもらわないと意味ないから。)

(シ):(どんなシステムでもXX月までの短期間に作るなんて、そりゃ無茶だよ。システムを作ったことがないから、そんな無茶な要求を簡単にするんだろうな。)

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