私の音楽鑑賞録:ロック・ベスト100

ロックと呼ばれるジャンルの音楽について、ベスト100形式で世界や日本の名盤・名曲を解説している図書について紹介します。

教養としてのロック名盤ベスト100

教養としてのロック名盤ベスト100

川崎大助(著)、光文社

アメリカの音楽雑誌「ローリング・ストーン」とイギリスの音楽メディア「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」が発表した名盤500のリストのランキングをもとに集計して、ベスト100のリストを作成している。

著者によると、それぞれのメディアで米英という国による違いや特徴があり、選曲には少なからず偏りがあるようだ。そのために、なぜこのアルバムやアーティストが入っているのに、このアルバムやアーティストが入っていないのかという疑問が著者には多々あるようだ。しかし、自分にとってはあまり知らなかったアーティストなどが多々紹介されており、このようなリストがなければ出会えなかったと思うと、これまで知らなかった曲を知る良い機会であったと思う。

また、著者は英語に堪能なようで、歌詞の面からも解説をしているが、私のように歌詞をあまり聞き取れないリスナーにとっては、そのような聞き方や解釈があるのかと感心するようなことも多かった。

教養としてのロック名曲ベスト100

教養としてのロック名曲ベスト100

川崎大助(著)、光文社

こちらは、シングル盤の曲のベスト100だ。

名盤ベスト100と同様に、アメリカの音楽雑誌「ローリング・ストーン」とイギリスの音楽メディア「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」が発表した名曲500のリストのランキングをもとに集計してリストを作成している。

やはり、シングル盤としてヒットして、多くの人たちが繰り返し聴いた曲が多いようだ。

また、同じメディアが選曲しているので、名盤ベストと同様にこちらも少なからず偏りがあるようだ。

日本のロック名盤ベスト100

日本のロック名盤ベスト100

川崎大助(著)、講談社

著者が日本のロックの名盤をランキングして、ベスト100のリストを作成した。

著者の観点から、各アルバムの芸術的価値を評価して、順位付けをしたようだ。

著者によると、日本ではロックがなかなか発展しなかったらしいが、70年代初め頃から日本のロックがようやく始まったようだ。このあたりの音楽的評価については、正直良くわからないことが多いが、舶来の音楽であるロックを日本語でするということが容易ではなかったらしい。そして、ロックとは、現状を変革するための音楽、理想へと向かっていく過程の音楽であるようだ。

私自身は日本のロックをあまり意識して聴いてこなかったためか、ランキングされているかなりのアルバムは知らなかったが、これまで色んなアーティストが様々な活動をしていたことを知ることができた。

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