京都おすすめスポット巡り-1:洛南、東福寺・光明院・芬陀院

5月新緑のきれいな時期に、京都のお庭が素晴らしいお寺を観光してきました。

今回訪れたお寺は、洛南にある東福寺です。このお寺は、京都に大変詳しい会社のF先輩に(私の個人的な京都観光アドバイザーでもありますが、)おすすめの観光スポットの一つとして紹介してもらいました。

当日は朝早く家を出て午前中の早い時間に現地に着きましたが、やはり東福寺は有名なお寺なのでしょうか、すでにそこそこ観光客もいましたし、カメラを片手に見学する人も多かったです。

しかしながら、東福寺のなかでもF先輩おすすめのその近くの塔頭である光明院・芬陀院に向かう人はほとんどいませんでした。実際そこを訪れてみると、それぞれとても素晴らしいお庭でうまく言葉にできないのですが、心にとっても響きました。

まず芬陀院を訪れると、二人組の女性が談笑をしながら、また年配の男性が一人ペットボトルのお茶を飲みながら庭を見ていました。部屋の窓から庭が見える構図が計算されており、別の格子の窓を開けるとそこから風が入ってきます。庭の片隅にある水鉢には花が数輪生けられています。庇の下にある行灯の障子が破れていますが、その中に電灯が据え付けられているので、暗くなると明かりが灯るのでしょう。

次に光明院を訪ねると、女性が一人だけ縁側に座って庭を眺めていました。庭に大きなアゲハチョウや小さなモンシロチョウが飛んで来ました。そして、風がそよぎ木々の葉が揺れています。建物のすこし中から見ると庇や縁側が額縁のような役割を果たして庭を見ることができます。しばらく佇んでいたい気持ちになります。部屋の縁側のそばの畳の上に忘れ物らしき鉛筆と消しゴムが置いてありました。普段はあまり絵を書こうとは思わないのですが、不思議なものでそれを見て思わず写生をしたくなりました。帰りに入り口から部屋の中を振り返ると、そこから建物の中を通じて奥の窓越しに庭の石が見えました。これも構図が計算されているのでしょう。

楓、橋、苔、石、砂、窓、光、風、水、鳥の鳴く声、緑、花の蕾など、取り立ててなにというものではないですが、そこにあるものが心に残りました。

お寺の方に聞くと、今はツツジもまだ蕾がちらほらあるだけですが、もう少ししたらツツジが咲くそうです。また苔がまだ茶色かったですが、これから雨が降るともう少し緑がかってくるらしいです。

改めて苔がきれいな時期にまた来てみたいと思いました。

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