過去に読んだ本:一言書評-6

2010年前後頃から読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。

人とこの世界 開高健(著)

著名人との対話集

広津和郎、きだみのる、武田泰淳、大岡昇平、金子光晴、今西錦司、深沢七郎、島尾敏雄、井伏鱒二、石川淳、吉沢岩美、田村隆一

みんな芸術家だ。抽象的でロジックではない。

よくわからない部分も多々ある。言葉が持つ力とは?

読み込むうちになにかわかることが出てくるか?

人生2割がちょうどいい 岡康道X小田嶋隆(著)

フツーの人が少し変わった人生について対談

要領よく世渡り、入社後すぐに退社、アル中も経験。

人生いろんな事があるが、それでもなんとかなるさ的な感じ。

世間で言われている正しいことが本当にそうなのか?

うまく行かなくても、そんなこともあるだろう。確かにね。

アマルフィ 真保裕一(著)

イタリアでの日本人少女誘拐事件

外交官黒田、矢上母子、日本大使館、イタリア警察

アマルフィ作戦、ロシア外務大臣、ローマ法王、ヴァチカン専用列車

ミネルヴァ警備会社、監視カメラ、ホストコンピュータ

チェチェン自治州、テロ紛争・弾圧、妻を殺された復習

仕掛けが大掛かりすぎるような気がする。計画通りに行き過ぎでは?

動機が今ひとつわからない。たぶん戦争の悲惨さがわからないからかもしれない。

地団駄は島根で踏め わぐりたかし(著)

語源の旅。

ふだん何気なく使っている言葉には、語源があるということに改めて思い知らされた。

特定の地域で生まれた言葉が全国に広まるのは驚きだ。

「ごたごた」は兀庵(ごったん)というお坊さんに由来するというのは、想像の域を超えている。その他は地名・風習に由来するものが多い。

「うだつ」は「卯建」という建築物とは知らなかった。防火壁のことで、裕福な家でないとうだつを上げられなかったことに由来するというのは納得だ。

アルファンウィ R.S.フェルロシオ(著)

不思議な幻想的な話。

アルファンウィという少年の一種の冒険物語。色彩豊かな表現。

描写が頭によく頭に入ってこない。頭に浮かばないことが多かった。

作者は何を伝えたかったのだろう。

自分の頭の中にあるものを描いたのだろうか。

この感性は理解できていないかも?

炎情 工藤美代子(著)

熟年離婚の体験談。

なんだか怖い、やるせない。

人に気持ちはわからない。

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